テレビCMなどで、求人サイトの「Indeed」のことをよく見聞きするようになりました。採用活動を行っている方にとっては、気になる存在になっているかもしれません。そこで今回は、Indeedの仕組みやメリットについて、まとめてご紹介しましょう。
Indeedは求人情報の検索エンジン
Indeedをひと言でいうと、「求人情報の検索エンジン」です。「(業種や職種などの)キーワード×勤務地」で検索することで、さまざまな求人媒体の情報をまとめてチェックできます。世界 60カ国以上で毎月2億人のユニークビジターが利用しており、履歴書の登録は9,000万人以上、1,500万件以上の口コミ情報が集まる大規模な求人検索サービスなのです。基本的には求職者も企業も無料で使えますが、求職者へ積極的にアプローチするために有料で求人情報を掲載する企業は40万社以上もあるそうです。
日本には、2012年にリクルートが買収したことで本格上陸を果たし、2017年9月の時点で月に1,100万人が利用しています。
Indeedの基本的な仕組み
求職者はIndeedをチェックすれば、いくつもの転職サイトや企業採用サイトを見にいくことなく自分の求める求人情報にアクセスできます。検索に用いる業種や職種などのキーワードは複数の入力が可能で、より条件に沿った求人情報にたどり着けるようになっています。
一方、企業は一定の条件を満たせば、自社の求人情報をIndeedに掲載することができます。主な条件は以下の2点です。
- 自社サイトに「1勤務地×1職種を1ページ」の求人募集ページがあること
ひとつのページに、複数の勤務地や業種・職種の求人をまとめて掲載することはできません。求人募集は「1勤務地×1職種を1ページ」でHTML形式で作り、1件の募集ごとにURLの異なる別ページにする必要があります。 - アカウント登録をして、求人募集ページのクローリングを受ける
Indeedにアカウントを登録し、自社サイトの求人募集ページをクローリングしてもらいます。クローリングとは、Indeedのシステムが求人募集ページを巡回し、そのページの掲載情報を拾い上げることを指します。つまり、自社の求人情報ページを更新した際にIndeedにも反映させるためには、アカウント登録が必要なのです。
また、自社サイトに求人募集ページがない場合は、求人情報をIndeedに直接掲載することもできます。
有料掲載では目立つ位置に表示が可能
自社の求人情報をより目立つ位置に表示して、積極的に求職者へアプローチしたい場合は、有料掲載を利用する方法があります。料金は求人情報がクリックされた回数に応じて発生し、予算額を設定すれば予算オーバーの心配がありません。
Indeedを採用活動に取り入れるメリット
Indeedを採用活動に取り入れるメリットを、求職者と企業それぞれの立場から見ていきましょう。
- 求職者のメリット
求人サイトをいくつもチェックしたり、企業のサイトの求人情報を探したりするのは、非常に手間がかかるものです。Indeed は検索できる求人情報の量が多く、履歴書を登録しておけば応募まで完結できるので、求職活動の負担を軽減することができます。 - 企業のメリット
Indeedは、企業サイトの募集ページを活用して求人情報を無料で掲載できます。そのため、採用に関するコストを大幅に削減できる可能性があるのは、企業にとって大きなメリットといえるでしょう。なかには、応募単価を8割削減できたケースもあるそうです。
Indeedを活用するうえでの注意点
Indeedを活用するにあたっては、いくつかの注意点があります。
Indeedの掲載条件を満たした求人募集ページを作成する
Indeedに情報を掲載するには、自社の求人募集ページをクローリングしてもらう必要があります。それには、掲載条件を満たした形で求人募集ページを作らなければなりません。
前述したように「1勤務地×1職種を1ページ」でHTML形式の求人募集ページを作るほか、それぞれのページに雇用形態、職種、勤務地、仕事内容、待遇などを明記しなければなりません。さらに求職者が無料で応募できること、ユーザー登録が不要なこと、応募ボタンなどが用意されていることなども条件となっています。
また、モバイル端末の利用者が多いという昨今の事情を考慮して、求人募集ページをスマホ対応にしておくことも大切です。
Indeedでコストを削減して理想的な採用を実現!
多くの企業が採用コストに関する悩みを抱えています。Indeedの活用によってコストを削減できれば、これまで採用できていなかった職種の募集や、未着手だった社員の育成にも注力できるようになります。理想的な採用を実現するために、ぜひIndeedの活用を検討してみてはいかがでしょうか。